A08-02:求人は、広告と広報の2本立て
広告は、止めれば消える。広報は、残って積み上がる。
求人というと、まず広告を思い浮かべます。広告を止めたら、応募もぱったり止まった。そんな経験はありませんか。求人には、広告とは性格の違う入口があります。
前の記事では、業者が何社も関わる仕事で、社長にしか決められないことをお話ししました。
「A08-01:業者が何社も関わる仕事で、社長にしか決められないこと」
今回は、求人の入口そのものの話です。
求人は、広告と広報の2本立て
求人の入口は、大きく分けて2つあります。
- 広告:お金を払って場所を借り、人を連れてくる。SNS広告や求人サイトへの掲載と、その受け皿になる求人専用のページ(LP)です。
- 広報:自社の情報を出しておいて、探している人に見つけてもらう。ホームページの求人票、社員の声、仕事の様子です。
人の集め方にいろいろな入口があることは、第5章でお話ししました。
広報が、待つものではなく自分から発信するものだということは、第6章でお話ししました。
広告は、止めれば消える
広告のよさは、速さです。お金をかければ、その日から人が来ます。
けれど、広告は場所を借りているだけです。お金を止めた日に、入口も閉じます。出しているあいだは応募が来て、止めたとたんに、来なくなる。広告だけに頼っていると、求人のたびに、同じお金を払い続けることになります。
広告にどうお金をかけるかは、次の記事でお話しします。
「A08-03:求人にお金をかけるなら、広告より先に受け皿」
広報は、残って積み上がる
広報は、遅いものです。載せた日に、人がたくさん来るわけではありません。
そのかわり、残ります。ホームページに載せた求人票、社員の声、一日の仕事の流れ。どれも、出した日から読まれ続けます。足していけば、積み上がっていきます。
会社名や「地域名+職種」で探してくる人は、数は多くありません。けれど、こうした人は、何度も読み返してから応募してきます。
広報を見つけるのは、検索とAI
会社名や「地域名+職種」で探す人には、検索で見つけてもらいます。AIに聞いて探す人もいます。AIによって、読みに行く場所は違います。求人サイトや役所のページを読むAIもあれば、会社のホームページを直接読むAIもあります。
ここで、気をつけたいことがあります。検索エンジンやAIは、基本的に、画像に書かれた文章を読みません。
どちらも、ホームページに書かれた文字を読んで、「このページには何が書いてあるか」を覚えます。ところが、求人票をそのまま画像にして載せると、人の目には文字でも、検索やAIにとっては、一枚の絵です。絵の中に「未経験歓迎」「週3日から」と書いてあっても、その言葉では見つけてもらえません。チラシをPDFのまま載せた場合も、同じことが起きやすくなります。
紙の求人票を写真に撮って載せる。チラシのデータを、そのまま貼る。手軽なので、よく見かけるやり方です。けれど、それでは、せっかく載せた広報が、探している人に届きません。求人票は、ホームページに文字で書いておく。これだけで、検索にもAIにも見つけてもらえるようになります。
広告が名前を広め、広報が受け止める
広告と広報は、どちらか片方では成り立ちません。
広告を見て会社の名前を覚え、あとから検索して、ホームページを読みに来る人がいます。広告が名前を広め、広報が受け止めているのです。広報が薄ければ、広告で名前を知った人が調べに来ても、読むものがありません。広告がなければ、広報は、すでに会社を知っている人にしか届きません。
社長が決めるのは、2つの組み合わせと順番です。順番は、広報の土台が先。求人票を文字で載せ、社員の声や仕事の様子を足しておく。そのうえで、広告を出します。広告で連れてきた人は、広報が受け止めます。広告を止めたあとも、広報は残ります。
筆者の余談
このブログは、広告で人を呼んでいません。書いた記事を、置いてあるだけです。
公開したばかりのころは、検索結果に出ることも、ほとんどありませんでした。それでも、記事を足していくうちに、検索結果に表示された回数が、少しずつ溜まっていきました。誰かが、どこかで探して、見つけてくれている。広告のように一気に人が来ることはありませんが、止まることもありません。
求人も、同じだと思っています。今日書いた社員の声は、来年の応募者も読んでくれます。
この記事のまとめ
- 求人は、広告と広報の2本立て。
- 広告は速いが、止めれば消える。広報は遅いが、残って積み上がる。
- 広報を見つけるのは検索とAI。画像の文字は読まれないので、求人票はホームページに文字で書く。
- 広告が名前を広め、広報が受け止める。片方では成り立たない。
- 順番は、広報の土台が先。広告はそのあと。