A01-09:ありがちな失敗
知っていれば避けられる、3つの失敗があります
第1章の締めくくりに、ありがちな失敗を3つ。どれも、第1章で話してきたことの裏返しです。先に知っておけば、同じ落とし穴にはまらずにすみます。
第1章では、ホームページの基礎を、ひととおりお話ししてきました。何でできているのか。SNSとどう違うのか。費用はどうかかるのか。いちばん大変なのは中身づくりだということ。そして、公開してからが本番だということ。
最後に、よくある失敗を3つ、お伝えします。どれも、知っていれば避けられるものばかりです。そして実は、この3つは、第1章で話してきたことの裏返しになっています。先に知っておけば、同じ落とし穴にはまらずにすみます。
作ったまま、放置してしまう
いちばん多い失敗が、これです。
立派なホームページを作ったのに、公開した日から一度も手を入れていない。情報は古いまま、お知らせは何年も前で止まっている。始めたはずのブログも、最初の数本で途切れている。よくある光景です。
前の記事で、公開してからが本番だとお伝えしました。ホームページは、種をまいたばかりの状態で公開されます。そこから育てていくことで、はじめて成果を出すようになる。放置は、その芽を、まいたまま枯らしてしまうようなものです。せっかくお金をかけて作ったのに、これはいちばんもったいない失敗です。
くわしくは「A01-07:公開してからが本番。制作会社との付き合い方」をご覧ください。
丸投げにして、中身が薄くなる
次は、「プロにお任せします」と、すべてを預けてしまう失敗です。
制作会社にまるごと預けると、どうなるか。どこかで見たような、どの会社にも当てはまる、当たり障りのないホームページができあがります。会社の強みも、社長の人柄も、そこにしかない情報も、入っていません。器はきれいでも、中身が空っぽなのです。
なぜこうなるか。中身は、会社の中にしかないからです。あなたの会社の強みも、お客様の声も、現場の写真も、制作会社が勝手に作り出せるものではありません。一緒に引き出していかなければ、中身は埋まらない。第1章で繰り返しお伝えしてきたとおりです。
そして、これは相手が制作会社でも、AIでも、まったく同じです。最近はAIでホームページを作れるようになりましたが、AIに「いい感じに作って」と丸投げしても、やはり中身は薄くなります。手段が何であれ、丸投げの結末は変わらないのです。AIで作る場合の話は、「A01-08:AIでホームページを作ってみた、その次にすること」でくわしくお話ししています。
ドメインを、他社の名義で取られていた
3つ目は、見落とされがちですが、後で大きな問題になる失敗です。
ホームページの「住所」であるドメインが、自社ではなく、制作会社の名義で登録されていた。こういうことが、実際に起こります。何事もなければ、気づきません。けれど、いざというときに困ります。
たとえば、制作会社を変えようとしたとき。その会社が事業をたたんで、連絡が取れなくなったとき。自分の会社の住所のはずなのに、自分では動かせない。引っ越そうにも、名義が他人だから手続きできない。そういう事態に陥ります。
第1章のはじめに、ホームページは「住所・土地・建物」の3つでできている、とお話ししました。このうち住所、つまりドメインは、必ず自分の会社の名義で取ってください。誰の名義になっているか、一度確かめておくだけで、将来の大きなトラブルを防げます。
この名義の問題は、制作会社を変えるときに特に効いてきます。第7章で、あらためてくわしくお話しします(近日公開予定)。
第1章の、おわりに
3つの失敗を、振り返ります。作ったまま放置しない。丸投げにしない。住所は、自分の名義で。
どれも特別な知識ではありません。第1章で話してきたことを、裏返しただけです。だからこそ、ここまで読んでくださったあなたは、もう大きな失敗を避ける準備ができています。
第1章は、これでおしまいです。次の第2章では、「そもそも、どんなホームページを作るか」という話に進みます。ホームページにもいろいろな型がある。自社にはどの型が合うのか。家にたとえるなら、「どんな家を建てるか」の話です。
この記事のまとめ
- 作ったまま放置しない。育ててこそ成果が出る
- 丸投げにしない。相手がAIでも業者でも、中身が薄くなるのは同じ
- ドメイン(住所)は、必ず自社の名義で取る
- どれも第1章で話したことの裏返し。知っていれば避けられる