A01-07:公開してからが本番。制作会社との付き合い方

ホームページは、公開してからが本番です

完成は、ゴールではありません。公開した後、社内で何が起きるのか。そして、長く付き合う制作会社をどう選ぶのか。第1章の締めくくりとして、お伝えします。

ホームページが完成した。これで一安心。そう思われる方が、ほとんどです。

けれど、本当のことを言うと、ここからが本番です。砂漠に建てたビルは、建てた日が一番きれいなだけ。住み始めてから、どう手入れし、どう育てていくか。そこで、ホームページが成果を出すかどうかが決まります。

今回は、公開してからの話をします。社内で何が起きるのか。そして、長く付き合う制作会社を、どう選べばいいのか。第1章の締めくくりとして、お伝えします。

目次

公開してから、会社の中で起きること

ホームページは、作って放っておくものではありません。公開すると、社内に新しい仕事が生まれます。

  • 問い合わせメールへの返信
  • 載せた情報を、新しく保つ(料金が変わった、新しいサービスを始めた、など)
  • 通販をやるなら、注文の確認・梱包・発送
  • ブログを更新するなら、誰が写真を撮り、誰が記事を書くのか

どれも、当たり前のようでいて、決めておかないと抜け落ちます。問い合わせが来ているのに、誰も気づかず何日も放置。料金が変わったのに、ホームページは古いまま。ブログを始めたはいいが、最初の数本で止まってしまう。これでは、せっかく来てくれたお客様を、逃してしまいます。

大事なのは、作る前に「公開した後、誰が何をするか」まで考えておくことです。担当を決め、無理のない形にしておく。小さな会社なら、一人で兼ねることもあるでしょう。それでも、決めてあるかどうかで、公開後の動きはまるで変わります。

ホームページは、育てるもの

公開した時点のホームページは、たとえるなら、種をまいたばかりの状態です。

まいてすぐ、立派な実がなるわけではありません。人が来て、どこを読んでいるか、どこで帰ってしまうかを見ながら、少しずつ手を入れていく。そうやって育てるほど、ホームページは成果を出すようになります。

ひとつの目安は、半年です。公開して半年ほど経つと、どんな人がどう見ているか、データがたまってきます。よく読まれているページはどこか。逆に、すぐ離れてしまう場所はどこか。それを確かめて、次にどこを直すかを決める。この繰り返しが、ホームページを育てていきます。

この「見て、決める」やり方については、後の章であらためてお話しします(近日公開予定)。今は、公開してからが育ての始まり、とだけ覚えておいてください。

「作って終わり」の会社か、「一緒に育てる」会社か

ここまで読むと、見えてくることがあります。ホームページを頼む相手選びで、本当に大事なのは何か、です。

制作会社には、大きく2つのタイプがあります。納品したら、そこで関係が終わる会社。そして、公開した後も、一緒に運用を考えてくれる会社です。

どちらが良い悪い、という話ではありません。きれいなホームページを安く作ってほしいだけなら、前者でも十分です。けれど、ここまでお伝えしてきたとおり、ホームページは育てるもの。「一緒に育てていきたい」と思うなら、公開後も付き合ってくれる相手を選ぶ必要があります。

当社の場合は、作って終わりにはしません。公開してからが本番だと考えているので、その後の運用まで一緒に走ります。ただ、これはあくまで1つの形です。大切なのは、自社がどう付き合いたいかを先に決めて、それに合う相手を選ぶことです。

長く付き合える相手かを、最初に見る

では、どうやって見分けるか。実は、作る前の打ち合わせの段階で、見えてきます。

その会社が、公開した後のことまで話してくれるか。納品して終わり、という口ぶりか。それとも、「公開してから、どう育てていきましょうか」と、その先を一緒に考えてくれるか。ここに、付き合い方の姿勢が出ます。

ホームページを選ぶとき、つい、安さや見た目のきれいさに目が行きます。もちろん、それも大事です。けれど、それと同じくらい、いや、長い目で見ればそれ以上に大事なのが、公開してからも隣にいてくれる相手かどうか、です。

作る前の打ち合わせで、公開後の話が出るか。そこを、ぜひ見てみてください。

頼む前の準備や、制作会社の選び方は、第7章でもっとくわしくお話しします。まずは「公開してからが本番」という見方を、頭の片隅に置いておいてください。なお、公開後にやりがちな失敗は「A01-09:ありがちな失敗」でまとめています。

この記事のまとめ

コレだけ!1分で復習
  • ホームページは、公開がゴールではなくスタート
  • 公開後は社内に仕事が生まれる(問い合わせ対応・情報更新・通販なら発送・ブログ更新)。誰がやるか決めておく
  • 半年を目安にデータを見て、少しずつ育てるほど成果が出る
  • 制作会社には「作って終わり」と「一緒に育てる」がいる。育てたいなら後者を選ぶ
  • 安さや見た目より、公開後も付き合える相手かを最初に見る
小田朋和
(有)イオアート 代表取締役・IT経営コンサルタント
人情の街として知られる東京都葛飾区を拠点に創業25年以上。中小企業経営者のIT経営をサポート。「売り込まない・中立・わかりやすく」をモットーに、経営者の隣でITを経営の力に変えるお手伝いをしています。行政機関・経営者団体・大学・高校からの講師依頼も多く、「難しいと思っていたITが、楽しく理解できた」という声をいただいています。「社長」よりも、「先生」と呼ばれることの多い25年でした。
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