A01-01:そもそもホームページは何でできているのか

ホームページって、そもそも何でできているのでしょう?

ホームページを持っている。でも、それが何でできているかと聞かれると、うまく答えられない。そんな経営者は少なくありません。知らなくて当たり前です。まずは全体像から、いっしょに見ていきましょう。

ホームページを作ろう、作り直そうと考えたとき。最初に知っておくと役に立つことがあります。それは「ホームページは何でできているのか」という、いちばん土台の話です。

中身まで詳しく覚える必要はありません。ただ、大きく3つの部品でできている、ということだけ頭に入れておくと、この先の費用の話も、業者選びの話も、ぐっとわかりやすくなります。

目次

ホームページは「3つの部品」でできています

ホームページは、大きく分けて次の3つでできています。

  • ドメイン
  • サーバー
  • ホームページ本体

横文字が並ぶと身構えてしまいますが、心配いりません。身近なものにたとえると、すっきり整理できます。

「家」にたとえると、すっきりわかります

この3つは、家にたとえるとわかりやすくなります。

ドメインが「住所」、サーバーが「土地」、ホームページ本体が「建物」です。住所を決めて、土地を用意して、その上に建物を建てる。ホームページも、これとまったく同じ順番でできあがります。

ドメイン

会社でいう住所。io-art.com のような文字列で、ホームページの場所を示します。

サーバー

情報を置いておく土地。文章や写真を保管し、会社のメールも動かす場所です。

ホームページ本体

実際に目に見える建物。文章・写真・デザインそのものです。

ひとつずつ見ていきましょう。

ドメイン——会社の「住所」

ドメインは、ホームページの住所です。○○○.com や ○○○.co.jp といった文字列で、「ここに行けば、あの会社のホームページがある」という目印になります。

名刺やチラシ、看板に載せることも多いものです。一度決めて広く知られたあとに変えてしまうと、せっかく覚えてもらった住所が通じなくなります。ですから、住所と同じで、できれば長く使えるものを最初に選んでおくのが安心です。

サーバー——情報を置いておく「土地」

サーバーは、建物を建てるための土地です。ホームページの文章や写真は、どこかに保管しておかなければ表示されません。その保管場所がサーバーです。

このサーバーは、ホームページを置くだけのものではありません。同じドメインを使った会社のメールアドレスも、ここで使えます。info@○○○.com のように、ホームページの住所と同じ文字列が入ったメールアドレスです。じつは、すでにお使いの経営者も多いのではないでしょうか。あの会社用メールも、サーバーという土地の上で動いています。

この土地は、買い取るのではなく借りるのがふつうです。これを「レンタルサーバー」と呼びます。料金は条件によりますが、1年で数万円ほど。そういうサーバーを貸してくれる会社が、世の中には何社もあります。どこを選ぶか、今のところが御社に合っているかは、また別の記事でふれます。

土地と聞くと「一度決めたら動かせない」と思うかもしれませんが、ホームページの場合は違います。サーバーは、後から引っ越しができます。今より条件のいい土地が見つかれば、住所(ドメイン)はそのままに、建物ごと別の土地へ移すことができるのです。引っ越しの見極めや進め方については、別の記事であらためてお話しします。

ホームページ本体——実際に目に見える「建物」

ホームページ本体は、画面に映るもの全部です。文章、写真、デザイン。お客様が実際に目にするのは、この建物の部分です。

ここで、ふたつ覚えておいていただきたいことがあります。

ひとつは、建物の「中身」は、御社にしかないということです。どんな仕事をしてきたか、どんなお客様に喜ばれてきたか。その材料は、御社の中にしかありません。これがホームページ作りでいちばん大事なところで、別の記事でくわしくお話しします。

もうひとつは、その建物を建てるには、特殊な技術が必要だということです。ホームページは、主にHTMLという専用の言語で作られています。ほかにPHPといった言語も使われます。WordやExcelが使えれば作れる、というものではありません。家を建てるのに大工さんの技術が要るのと同じで、ホームページにも専門の技術が要ります。

とはいえ、社長がこの言語を覚える必要はまったくありません。「そういう専門技術があるんだな」と存在だけ知っておけば十分です。中身(材料)は御社が出し、技術は専門家に任せる。この役割分担さえつかんでおけば大丈夫です。

任せる相手をどう見極めるか。そこだけは社長の仕事として残りますが、その選び方は、また別の記事でくわしくお伝えします。

ひとつだけ。「名義」は誰のものか

最後に、ひとつだけ気に留めておいていただきたいことがあります。それは「名義」の話です。

ドメインもサーバーも、契約して使うものです。その契約が誰の名義になっているか。これは、家でいえば登記のようなもので、後々のために意外と大事になります。まれにですが、自社のホームページのはずなのに、住所も土地も他社の名義になっていた、ということが起こります。

いまは「そういう注意点があるらしい」とだけ覚えておいてください。実際にどんな困りごとが起きるのか、どう防ぐのかは、この章の最後であらためてお話しします。

まとめ——3つがそろって、はじめて動きます

ホームページは、ドメイン(住所)・サーバー(土地)・ホームページ本体(建物)の3つでできています。この3つがそろって、はじめてホームページとして動きます。

全体像がつかめれば、この先の話はぐっと楽になります。次は、ホームページを作るのにどれくらい費用がかかるのか。お金の話を、発生する順番にそって整理していきましょう。

この記事のまとめ

コレだけ!1分で復習
  • ホームページは「ドメイン(住所)・サーバー(土地)・本体(建物)」の3つでできている
  • ドメインは住所。一度広く知られたら変えにくいので、長く使えるものを最初に選ぶ
  • サーバーは土地。会社のメールも動き、後から引っ越しもできる
  • 本体は建物。中身(材料)は御社にしかなく、建てる技術は専門家に任せる
  • ドメインとサーバーの「名義」が誰のものかは、後々のために要確認
小田朋和
(有)イオアート 代表取締役・IT経営コンサルタント
人情の街として知られる東京都葛飾区を拠点に創業25年以上。中小企業経営者のIT経営をサポート。「売り込まない・中立・わかりやすく」をモットーに、経営者の隣でITを経営の力に変えるお手伝いをしています。行政機関・経営者団体・大学・高校からの講師依頼も多く、「難しいと思っていたITが、楽しく理解できた」という声をいただいています。「社長」よりも、「先生」と呼ばれることの多い25年でした。
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